歯ぎしり

鎌ヶ谷院 歯科衛生士のEKです٩( ´ω` )و

今回は歯ぎしり、食いしばりについてです。
歯ぎしりや食いしばりは日常的な癖になっていても自分ではなかなか自覚しにくく、ご家族などに「よく歯ぎしりしてるね」などと言われてはじめて気づくといったこともあるようです。

歯ぎしりや食いしばりは、どのような影響があるのでしょうか🤔?

【歯ぎしり、食いしばりの種類】
🦷グラインディング
上下の歯を「ギリギリ」と擦り合わせるタイプで、最も良く見られる歯ぎしりです。比較的広範囲に歯がすり減ってしまう

🦷クレンチング
上下の歯を強く噛み締めるタイプで、いわゆる食いしばりです。無意識に非常に強い力が歯にかかってしまう

🦷タッピング
上下の歯を「カチカチ」と噛んで鳴らすタイプ。
わりと少ないケースで比較的、歯や顎への影響は少なめ

【歯ぎしり、食いしばりの原因】
😣ストレス
歯ぎしりのおもな原因は、強いストレスによるものといわれています。
ストレスは、日常生活で起こるさまざまな変化が原因。
寝ている間に歯ぎしりや食いしばりをすることで、ストレスや不安を無意識のうちに解消していると考えられています。
しかし、歯や顎関節などに悪影響がでるような歯ぎしりは、改善しなければなりません

😣歯並び
歯並びが悪いと上下の歯のかみ合わせが悪くなるため、歯ぎしりかみ合わせたときに、一部の歯が強く当たっていたり、歯の詰め物や被せ物の高さが合っていなかったりすると、かみ合わせが安定しないため、歯ぎしりの原因となることがあります。

😣枕が合わない
高い枕を使用していたり合わない枕を使用していたりする方は、歯ぎしりが起こりやすくなるといわれています。
高い枕を使って寝ると、首に角度がつき、うつむいた状態になりやすいため、奥歯をかみしめるような姿勢になりやすくなる

また、睡眠が浅いことが歯ぎしりの要因のうちのひとつであると解明されてきています。
しっかり熟睡し睡眠の質を高めることが、歯の健康のためにも大切になります

😣集中している時間が長い
人は何かに集中するあまり、歯を食いしばることがあります。
歯を食いしばることで、集中力が増し力を発揮しようとするからです。
運動や肉体労働だけでなく、何かほかのことに夢中になっているときも、集中力をあげるために無意識のうちに歯を食いしばっていることがあります。

【歯ぎしり、食いしばりによる影響】
😨顎関節症
顎に強い負荷がかかるため、痛みが出たり、口を大きく開けられなくなるなど顎関節症の症状が起こることがある

😨歯の摩耗・割れ
歯が擦り減ってしまったり、あまりに強い力がかかりすぎると歯やセラミックが割れたり亀裂が入ったりすることも…。痛みや歯がしみる原因にもなる

😨歯茎や骨への影響
歯ぎしりの負荷で歯と歯茎の隙間が広がって歯周病が悪化したり、歯槽骨に負荷がかかって最終的には歯がグラグラになったりする恐れがあります

😨骨隆起
顎の骨に過度に力が集中して、そこにこぶ状の骨隆起ができることがあります。骨隆起自体は身体への害はありませんが、入れ歯の邪魔になったりすることがあります。

😨頭痛・肩こり
顎から首・肩にかけての筋肉が緊張し、頭が締め付けられるような頭痛が起きたり、疲労感がたまり肩こりが続いてしまうといった症状も見られます。

😨歯並びや見た目への影響
歯ぎしりや食いしばりを繰り返すことで、歯並びや噛み合わせに悪影響がでたり、顎の筋肉が大きく発達してエラが張ったような顔の印象になることも…。

【予防、治療】
歯ぎしりや食いしばりの予防には日中であれば症状が出ていないか意識してみたり、ストレスの発散を心がけてみたり、頬のあたりをマッサージしてこわばりを取るといったことも大切。
稀に症状が重い場合もありますので、自己判断せずに歯の治療を兼ねて歯科医院へご来院いただくことをお勧めいたします。

当院では実際に患者様のお口の中を拝見し、お掃除をした上で型どりをして、就寝時に装着して歯ぎしりの負荷を和らげるマウスピースを作製します。

🦷夜間マウスピース
通常は初回のご来院時に、お口の中の検査やレントゲン撮影・歯のクリーニングなどを行い、歯型の型どりを行います。
1週間程でマウスピースが出来上がるので再来院いただいた際に、確認のため完成したマウスピースを実際に装着、お手入れなどの説明させていただき、その日から就寝時にマウスピースを装着してご就寝ください。

【マウスピースの効果】
👍マウスピースが代わりに削られることで、歯の擦り減りを防止。

👍負荷を歯列全体に分散させることで、歯や被せ物などの破損を防ぐ

👍歯の位置を保定する

👍顎関節への負担を軽くする

⚠最初は装着時の違和感があるため、きちんと装着したまま就寝するのに慣れが必要なことも。また、歯ぎしりや食いしばりを根本的になくすものではないので、肩こりや頭痛が治るわけではなく、ご自身でストレス改善などに努めていただく必要があります。